2020年12月26日
こんにちは!
4年生ブログ第12回目です。
今回の担当者は、西川 利哉(にしかわ としや)君です。
広い視野を持ち、様々な観点から物事を見据えて行動力のある利哉君は、副キャプテンとしてチームの大切な核を担ってきました。
人に対する思いやりと気遣いにマネージャーも、助けられてきました。
常に真面目で自分に厳しく、文武両道をこなしてきた利哉君。
普段、凛とした姿でグラウンドに立つ利哉君からは想像がつかない葛藤と苦悩、それを乗り越えられた理由。
奮い立たせられるような熱い想いが詰まったブログ。
ぜひ最後までご覧ください!
4年 西川 利哉(にしかわ としや/ MF/ 健康体育学部/ 鹿島学園高校)
少し長いですが、お付き合いいただければ幸いです。
小中学生の頃、僕はチームの中で欠かせない存在でした。
県内(栃木県)でもベストイレブン賞を受賞し、中学時代にも3年間で優秀選手賞を受賞しました。
僕の中では順風満帆。意気揚々とサッカーに励む毎日でした。
その後、人生の一つの分岐点でもある高校への進路選択の時が訪れます。
「県外に挑戦し全国大会でプレーしたい!」
僕の家族は、この想いに一切反対せず背中を押して応援してくれました。
強い覚悟と自信を持って挑戦した僕ですが、いくつもの大きな壁にぶつかります。
当時15歳で家族と離れ、慣れない寮生活によって長く続いたホームシック。
長期にわたる干され期間。
カテゴリー降格。
毎試合のように出場機会がないトップチームでの公式戦。
選手権予選前のジョーンズ骨折。(國學院大学蹴球部入部セレクションにて。笑)
最終学年になりやっとの想いで出場した全国大会でもピッチに立った時間は0秒。
不完全燃焼で高校サッカーを引退しました。
幼い頃からの夢であったプロへの道は断念したものの、
可能な限り大好きなサッカーを続けたい。
そんな新たな想いで再開した大学サッカーも、気づけばあっという間に最終学年。
そして…
最終学年にしてカテゴリー降格。
最後の最後、自分の甘さに気付かされました。
「お前なら必ず戻ってこられる。」
「やっぱりチームの雰囲気を締める存在が必要だ。早く戻ってこい!」
仲間から鼓舞される声に応え自分自身が最後までやり切ったと完全燃焼するためにもがいた半年間はとてもとても楽しかった。
敢えてネガティブな経験をたくさん書きましたが、
結論僕はこれまでのサッカー人生にとても満足しています。
なぜなら、もがいた分人として成長し充実したサッカー人生だったからです。
もちろん結果を出せることが一番の喜びであり、目指すべきものであることは間違いないと思います。
しかし、結果が出ないからといってそれまで自分が積み上げた努力が消えることはありません。
自分の努力がなかなか報われなくても、
時に「このままではダメだ」と自分自身を奮い立たせ
時に「これで良いんだ」と自分自身を信じ
試行錯誤しながらもがいた分だけ成長できるということを学びました。
努力を重ねて成功したときに、過去のネガティブな経験が必要であったことを知ると思います。
僕たちは考え方によって、過去のネガティブな経験をポジティブに変えることができます。
高校サッカー及び大学サッカーにおいて
壁にぶつかりもがき苦しんだ挫折経験や失敗した経験というのは、
もしその環境を選択していなかったら…
もし本気でサッカーと向き合っていなかったら…
味わうことすらできなかったかもしれない。
これを受けて、これまでの全ての過程が今の自分を形成しているのだと身に染みて感じています。
今僕が一番伝えたいことは、
他人に何を言われたとしても、
他人よりも劣っていたとしても、
自分に嘘をつかず全力で努力した過程が必ず自分を良い方向へと導いていく
ということです。
そのためには、自分を信じ貫くことが大切です。
これは、サッカーに限らず今後の人生においても大切にしたいと思っています。
大好きな家族、大切な数多くの仲間たち、恵まれた指導者、僕のサッカー人生に携わってくださった全ての方に、この場をお借りして感謝申し上げます。
本当に、ありがとうございました。
最後になりますが、國學院大學体育会蹴球部は間違いなくこれからも良い組織になっていきます。
今後とも引き続きご支援のほど、よろしくお願いいたします。
西川 利哉
常に冷静なイメージの利哉君ですが、サッカーに対する熱い気持ちが、とっても伝わってくるんです。
判断力、俯瞰力、行動力、すべてをフル活用しチームに貢献してきました。
國大蹴球部の組織変革において、道標を作ってくれたのは間違いなく現4年生です。
利哉君の最後の言葉を信じて、これからも蹴球部は成長できるように共創し、チームを形成していきます。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
4年生ブログまだまだ続きます。
次回もお楽しみに!